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2020/08/25 14:38

ここ数か月の間に、ソウタシエブレードについてのお問合せや、
とっても嬉しいレビューなどを何件かいただいています。
いつも当ショップをご利用いただき、本当にありがとうございます。

今週は新商品のお知らせもないので、
今回は加藤が大好きなブレードについて語らせていただきます。
もともと「ソウタシエ」は、
中世ヨーロッパの貴族に愛された豪華な衣装の『ヘリ(裾や襟など)飾り』に用いられた組紐のこと。
幅の広い方を正面に、中央の溝部分を縫いながら美しい曲線の装飾を施していきます。

こういった「コード刺繍」の技法は、
現在のファッションシーンでもドレスやジャケットなどに幅広く用いられています。
そのため、近年「アクセサリーづくりの素材」として、
もともと1本のみを横に平たく置いて縫っていたものを、複数本重ねて
縦に縫い合わせて用いることは、より応用的な使い方と言えます。

ちなみに、「アクセサリー作り」には関係ないカルトナージュの縁取り用や、
エッグアートの縁取り用としてお取り扱いをされているショップ様もいらっしゃいます。

基本的な構造は、幅2~3mm程度の平紐。
左右2本の軸を巻き込むように中心で交差させながら、Vの字型に繊維が織り込まれています。
主な素材はレーヨンが多く、その他ポリエステル・コットン・一部アクリルで作られたものがあります。
(当ショップのNo,1~30はレーヨン100%。
ゴールド・シルバーは一部アクリルを用いています。)

また、同じレーヨン100%のブレードと言ってもメーカーによってさまざまに異なり、

・マットでコットンのような質感のもの。
・巻き込む繊維の量が多くて芯も太く、たっぷりとしたボリュームがあるもの。
・絹のように繊細な光沢のあるもの。
・日本的な中間色の美しいもの。
・南米のようなハッキリ海外色の美しいもの。
・あらかじめ複数色が合わせられているもの。

など個性豊かです。
現在国内で手に入るだけでも10種類ほどのブレードが確認でき(個人輸入含む)、
加藤はその中でも、国産で品質が安定しており、より繊細なカーブの描きやすい幅2.5mmの細幅で、
色数の多い現在のブレードを取り扱わせていただいております。

これらは1つの作品の中で混ぜて使うことも可能で、
ご自分の作りたい作品のイメージに合わせて自由に取り合わせていただくこともできます。
(加藤作品「彩色雲図」も、2メーカーのブレードを混ぜて作っています。)

加藤が思うブレードの魅力は、なんといってもその「自由さ」。
ただの幅3mm弱の平たい、ひも。ただそれだけのこと。

・細くてなめらかな組紐は、思い通りのラインを描いてくれます。
・素材が軽く、できあがったものが驚くほど軽く仕上がります。
・切りやすく端の処理もしやすいため、扱いが楽です。
・さまざまな接着剤と相性がよく、固定がしやすいです。
・繊維という素材が、布やボタン、金具など他の素材との相性がよいです。
・縫ってもよし、貼ってもよし、結んでよし。扱いにルールはありません。
・染まりやすいレーヨンという素材は、自分で染めることにも適しています。

上記の通り、そもそも「縦に何本か束ねて縫う」という行為自体が
従来の使い方から離れているため、
それをさらにどれだけどう扱ったとしても、完全に自由であることは、
ソウタシエの奥深い魅力そのままだと感じています。

当ショップでは、ソウタシエにどっぷり7年以上ハマりつづける加藤が、
まだマイナーなこの「ソウタシエ」という存在を、
よりたくさんのハンドメイドファンの方に気軽に触れていただきたいという想いから、
より日常の中で使いやすい「アクセサリー」のキットを多く取り扱っています。

1mから気軽に注文ができ、送料も5000円までは全国一律200円です(追跡機能あり)。

ぜひお手元で、この魅惑的な組紐を
ご自分らしい形に素敵に仕立ててあげてくださいね。